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2021.09.06

「デジタルハンター」

 BS1チャンネルはほとんど見ていなかったのだが、今日は「BS1スペシャル デジタルハンター 謎のネット調査団を追う」という「オープンソース インベスティゲーション」を見た(昨年放送されたものの再放送)。もともとはコンピュータゲームの「オタク」だった人たちが、世界的な大事件や政治的な「陰謀」を世界中に公開されているSNSやデータベースをもとにしてその「真相」を追求していく、という非常におもしろい番組だった。番組の中では数年前の「イランの旅客機墜落」が事故であるのかなんらかの事件であったのか、すべてネット上にオープンになっていたデータから明らかにしていくという「べリングキャット」の活動が紹介されていた。(ほかに新疆ウイグル自治区での人権問題と新型コロナ発生地の問題が取り上げられていた。)

 身近な話題にもネットにアップされた一枚の写真からその場所や時間、投稿者など明らかになってしまう、というようなネット社会の危険性についてニュース等でも取り上げられることがあるが、それを徹底的に実行していくものであった。旅客機墜落事件ではたまたまネットに投稿されていたイラン軍の地対空ミサイルの写真、事故現場の写真・動画、何らかの飛行物体の爆発の動画など断片的な情報を綿密に再構成していくことによりミサイルによって撃墜された、という結論に至る(前後関係はわからないがイランもミサイルの「誤射」であることを認めた模様)。

 ニューヨーク・タイムズにはこのようなデジタルハンターが採用されていて、あるデジタルハンター氏は個人名も明かして、一枚の写真を投稿して、それがどこで取られたものかを推測するゲームとしてSNSにクイズとして投稿して人気を博しているそうだ。

 この番組の最後に、ジャーナリズムのあり方(新しい「調査報道」の可能性)、国際政治で生じうる問題等が指摘されていた。世界中の無数のスマートフォンや公開されているデータが発信している混沌としたデータからなにかを隠すことは不可能なのかもしれない。その一方で、なにかを隠そうとする場合、偽情報が(真実と見分けのつかない)流されることにもなるだろう。米国のある大学ではこのような調査手法をテーマにした講座も開かれている。(新しいデジタル庁にもこのような部局ができるのであろうか。)

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