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2021.02.09

ヘウレーカ 友達の友達は友達

 1月20日放送分のヘウレーカ「友達の友達は友達」を録画で見た。ゲストは羽田野先生(東大 生産技術研)で「複雑ネットワーク」の研究をされている。最初に、又吉氏とは面識の無い羽田野先生に又吉氏の著作本を人を介して届ける、という心理学では古典的なミルグラムのスモールワールド実験が例示された。羽田野先生の名前と所属先を手がかりに又吉氏は羽田野先生に近づくことができると思われる又吉氏の知り合いを一人選び、その人に本を託する。その方も順次同様に羽田野先生に近づけそうな知り合いに本を託す、という手続きが取られた。結果は4人の人物を介して羽田野先生に本が届けられた。この実験では4人を介して羽田野先生へ本が届けられた。この場合お二人とも有名人であるが、ミルグラムの実験でも比較的少ない人を介して連絡を取ることができるという点が直感に反する驚きである。このことからこの現象はスモールワールド実験と呼ばれている。(指数関数的な拡がりを直観的に想像しにくいことによる錯覚と言えるだろうが。)

 この現象はさまざまな領域で見られるということで、この現象に内在する普遍性を明らかにするべく統計物理学の方法で研究が進んでいる。ネットワークについての理論ではスケールフリー性(次数分布がべき分布)とスモールワールド性という性質が備わっている場合、複雑性ネットワークと呼ばれ、関係を数学的に(グラフ理論)分析する方法が研究されているようだ。理論化のために各関係は単純な数値に置き換えられる。説明ではごく単純に「好き」な場合1、そうでないとき0、どちらでもない0.5のように決め打ちされていた。(この関係を定める操作にどのような方法があるのか不明だが数学的には相当複雑な定義も当然可能だろう。参考文献は羽田野直道(2014) 講義ノート 複雑ネットワーク:統計物理学の視点、物性研究 電子版vol.3,No.1だろうか。

この研究ももともとは心理学研究であったものが他の分野に「再発見」されて、発展している分野の一つといえるだろう。

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