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2020.09.19

内閣総辞職

なんだかあっけない幕切れだったが、首相と内閣は獏としたとらえどころのない政権であったように感ずる。だれにも責任のありかがない「ポスト全体主義」的な社会の有様にそっくりだった。音楽評論家の片山杜秀氏のエッセイ「夏裘冬扇」(昨日発売の週刊新潮)の表題は”坂の上の雲から”坂の下の霧”へだったが、この雰囲気を的確に表現されていたように思う。この政権が長く続いたのはすでに「下り坂」に入っているのに、国民多数がその事実を認めたくなかった」ことにあるとまとめられている。いままだ「上り坂」だ、との「錯覚」を演出しつづけ、うすうす自覚しながらも国民の多くもその夢のなかから醒めたくなかった。同じく週刊新潮の壇蜜さんのコラムでは「現実を 溶けぬアイスと 見ないふり」という句が詠まれていた。コラムは政治情勢を話題にしたものではなかったが、この句は片山氏のコラムに通ずるものがあるように感じた。

また、この間、特徴的だったのはマスコミとSNSの政治的利用だった。統制手段は恐怖(スキャンダルの暴露、賞罰的人事)に基づいていており、マスコミを通じた情報操作があからさまだったことも特徴といえるだろうか。特に「社会調査データ」の改ざんは衝撃的な事件だった。社会調査法および統計学的な問題もさることながら、データそのものの改ざんが行われていたことが明らかになった。それにもかかわらずあいかわらず新政権の支持率が高いとか報道され続けている。

マスコミや官僚が自発的な服従行動をしめしたのか、これらの統制手段にくっぷくしたものなのかはわからない。(国会の討論などではまったく討論にならない、その一方でSNSによる反響(これ自体自作自演なのかもしれないが)を聞きすぎる政権だったと言えるのではないだろうか。)

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