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2011.07.20

光輝

 女子サッカーのワールドカップは文字通り歴史に残る優勝だ。沢主将はインタービューの質問に対し,深く印象に残る言葉を残している。昨日のスポーツエッセイ(藤島大「スポーツが呼んでいる」東京新聞7月19日夕刊)でニューヨークタイムズのインタビューを引用している。

「私たちは走って,また走った。疲れていたけれど走り続けた」
"We ran and ran". "We were exhausted, but we kept running".

A Resilient Team Soothes a Nation by J. Longman, The NewYorkTimes July 17, 2011.

簡潔なことばのなかにこのスポーツの本質がこめられているすばらしいコメントだ。

 この決勝戦までの戦いぶりをみていて,どういうわけかずいぶん昔のことだが東京オリンピックでの女子バレーの決勝を思い出した。あのときの対戦相手は強豪ソ連チームで,素人目には日本チームが劣勢のように見えた。しかし日本チームは強烈なスパイクを拾って拾って拾いまくっていて,ゲームが終わってみると日本チームが勝っていた。まさに「柔よく剛を制する」というゲームだった。当時は攻守のわかれたゲームでないと体格差は克服できないとおもわれていた。
 しかし,今回のなでしこジャパンチームは欧米のチームと比較するとたしかに大人と子どものような体格差があったが,自信に満ち,慌てることなく果敢に戦い,きちんと攻撃していた。今回,攻撃と守備のわかれていないサッカーのようなゲームで体格差を克服し,従来の常識を覆したまことに創造的な優勝だったと思う。

 

スポーツの本質に関わることではないかもしれないが,日本サッカー協会の規定ではワールドカップ優勝の場合,選手一人に5000万円の報奨金が定められているそうだ。この額についてはこれでも不足のような気がするが,すくなくとも,協会はこの規定を女子サッカーにも等しく適用し,適当に定めた金額ではないことを自ら証明するべきではないかと思う。

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