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January 2011

2011.01.26

卒論発表会

昨日は学科の卒論発表会。今年は第25回目で,来年は発足から30周年を迎えることになった。この間専攻から学科組織へと変化があり,卒業生も発足時の3倍を数えるまでになった。今年は66件の発表があり,それぞれのゼミの特色もみられるようになってきた。毎年,一人一人の成長の跡は十分に感じられるが,さらに,かれらのパワーを発揮させることが十分にできただろうか,ということを考えるのである。卒業研究の過程で大きな成長を感じることが多いのだが,社会に出てもキャリアーアップを続けてさらにおおきな成長をされるにちがいない。
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2011.01.09

きりえ

 一昨年見逃してしまった滝平二郎氏の「きりえ」展(「さよなら滝平二郎:はるかなふるさとへ」)に出かけた。会場は茨城県近代美術館で,丁度明日までということで思い立ってでかけた。茨城県にゆかりがあり,作品の中にも茨城の風物が多く描かれていて,とても多くの入場者があって,駐車場も満車状態だった。
 初期の木版画から絵本原画を通じて朝日新聞で連載された「きりえ」の独自の表現の世界に至る変遷がよくわかる展示構成になっていた。滝平氏の初期の木版画は農民の生活を描いたとても力強いものであった。絵本の原画を手がけられたころから「きりえ」による表現を始められたようだ。絵本の原画は人間の心情が陰影ゆたかにダイナミックに表現されている。
 私が滝平氏の「きりえ」にふれたのは朝日新聞の連載によってであると思う。このころの作品は新聞の連載ということもあってか牧歌的ななつかしさを感じるものであった。
 数年前に大学説明会で石岡一高を訪れた際に,校長室にちいさな「きりえ」が飾ってあり,滝平氏が一高の前進である石岡農校の卒業生であることを知った。丁度その年に新聞販売店がくれたカレンダーが滝平氏の作品になっていて,それをみると石岡あたりの四季の風景であることがよくわかった。「きりえ」の作品はどこかなつかしい人物と農村の生活が豊かに描かれている。大胆なカットでこのように繊細な表現ができることに驚いた。無駄なものをそぎ落としたシンプルな表現だからメッセージが明瞭に伝わるのだろう。ひとりの人物の物語と人生を描くことが氏のテーマであったということだが,どの絵にもその登場人物のドラマが凝縮して表現されていた。滝平氏は反骨の人であったようだ。ふるさとを愛しているがけっしていいことばかりがあったわけではないとも述べられていたようだ。

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館内のレストランでカプチーノ。オレンジピールとシナモンの香りがすばらしい。
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