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September 2010

2010.09.18

玉電

昨日は「秋バテ」気味のところだったが、関係している学会の運営会議に出席した。会場の下高井戸まででかけた。柏から千代田線にのって東京は地下にもぐり終点の代々木上原で小田線にのりかえ、さらに玉電(現在の世田谷線)にのりかえるルートが便利だった。写真は山下(昔は玉電山下と呼んでいたような記憶がある)で乗り換え松原で撮影したもの。玉電の面影のある現代的な車両になっていた。世田谷線沿線は古い東京の郊外住宅地の雰囲気がまだまだのこされているようだ。学生時代に上町に暮らしたこともあり、踏切の音など昔と同じような感じがして、なつかしい。玉電のような都市型トラムが復活すると良いとおもうのだが郷愁にすぎないのだろうか。
Tama_den

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退任

先日の教授会で学部長の退任と新学部長の引き継ぎを行った。5年半は長いようでもあったが、いまふりかえるとあっという間だったようにも感じられる。

この間多大なご負担や協力をいただきありがとうございました。人間科学部も近く30周年をむかえようとしていることも考えると、次にバトンを渡すもっとも良い時期であると考えた次第です。

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2010.09.11

Super Shaper

 8月23日に佐藤方哉先生が亡くなられて、あまりに突然のことで何を書いてよいのかわからないまま日々を過ごしてしまった。お通夜の日には久しぶりに同期の望月、川上、森本、小山さんたちと会うことができ、ひさしぶりに学生時代にもどったようだった。佐藤先生の影響はとても大きく、望月さんは先生にもっとも強く影響を受け、佐藤先生の行動分析学を哲学的にも実践的にも引き継つがれたように思う。川上さんは大学院は教育心理学・発達心理学の分野に進み行動分析家ではないが、学部の時には望月さんとともに行動分析学の文献はかなり勉強されていた。森本さんは実業界で活躍され、一時期は某カリスマ起業家の心理学関係の仕事で大学との連携事業にも携わっておられた。私自身は佐藤先生の言葉にしたがうと「方法論的行動主義者」にすぎなく、学問的な方向が定まらないことを佐藤先生にはしかられたり、心配をおかけしたことばかりだった。しかし、卒業後も長年にわたり折りにふれてお話をする機会に恵まれ、私の学問上の愚行を受け入れてくださる大きな支えであった。私達の学年にかぎらず、多くの先輩,後輩も同様にその後の進路、考え方によらず大きな影響を受けたことは広い分野にわたる多数の錚錚たる参列者があったことからあらためて感じるところであった。

 佐藤先生は学問以外にも幅広く活躍されていたことを後になって知ったところである。書物や論文は明晰で、普段なにげなく話される言葉のリズムや語彙の豊かさのことはよく覚えているが、絵本や作曲もされていたとのことであった。いまでもよく覚えているのだが、「さんぞく、ぞくぞく くりひろい、、、」とうれしそうに話されていたことがあったが、もしかしたら絵本の一節だったのかもしれない。

 学部の2年生の原典購読が最初に受けた先生の授業だった。当時は2年次に進級するときに専攻を選択するようになっていた。そのために学部教員を紹介する小冊子が配られていた。そこには佐藤先生の若々しい写真とともに「私自身の心理学を模索中」という印象的なコメントが寄せられていて、そのことをいまでも鮮明に覚えている。夏休みの宿題にHollandとSkinnerの行動分析のプログラム学習のテキストが出され一夏かけて読んだこと、3年生の心理学特殊(だったと思うが)で読んだCumulative Recordはとても印象的だった。
 当時の私は計量心理学・数理心理学の分野へのあこがれから尺度構成法を研究していた。同時に実験的行動分析学への興味は佐藤先生を通じて大いに高まっていた。この二つの分野のはざまで私なりに悩み、その答えを出したいと考えるようになったことが先生から受けた学恩であると考えている。先生にはこの宿題を提出できずにいるありさまなのだが、選択行動理論、動物心理物理学、認知行動の実験的行動分析はまさにそのような領域だったのである。
 常磐大学で行動分析学会が開催されたおりに、開催校主催のシンポジウムに先生をお招きすることができたことが、私にとっては最後の仕事の機会となってしまった。学会としては初めてのテーマで先生も多少は興味をもたれたのではなかったかと思う。先生の発表はまるで詩のように編まれたアンソロジーであった。その紹介の際にいま思うと無知・無謀にもまた失礼にも先生に「歎異抄」を著してください、とお願いしたのであるが、お別れの日に会葬御礼と一緒にしたためられていた「行動理論への招待」一読者への書簡 がそのお答えであったように感じた。Goodbye  Super Shaper Sato sensei

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