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2008.10.06

「ヘアリボンの少女」

先週末テレビ東京の「美の巨人たち」の「今日の一枚」はロイ・リキテンスタインの「ヘアリボンの少女」だった。この番組は一枚の絵を題材にしてその由来やおもしろさ、絵画としての価値が軽妙だが説得力あるナレーションで語られるおもしろい番組だ。「ヘアリボンの少女」は一見単なるアメリカ漫画なのだが、東京都現代美術館が開館する際に6億円で購入した(たぶん時価よりもはるかに高かったらしい)ことで話題になったものだ。
 解説の中で、おもしろかったのは抽象画家であったリキテンスタインの幼い娘さんに「パパは絵描きなのにちっとも絵がうまくないのね」と言われたエピソードだった。これがきっかけで、自分が追求してきた絵画の本質を娘さんに理解してほしいと考えたのではないかと思う。それが(、というわけではないかもしれないが)ポップアートによる「絵画の翻訳」という試みであったという。具象画なので絵がうまいことは幼い娘さんにも理解してもらえる。それを通じて絵画の本質を伝えようとした、という解説だった。実際、「ヘアリボンの少女」はモンドリアンのあるコンポジション作品と同等の構成だった。この話はちょっとできすぎた話なのかもしれないが、「ポップな心理学」という行き方も今の私にとっては大切な道なのかもしれない、などと想像をふくらませている。

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