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2008.03.25

卒業式の装い

卒業式での装いは男子はダークスーツ、女子学生の装いは袴のスタイルが多い。男子の学生服というのはもはや見られなくなってしまったが、女子の袴スタイルはますます増加の傾向にあるようだ。

NHKのテキスト「知るを楽しむ:歴史に好奇心」3月(明治美人帖、佐伯順子)を読んでいたら、丁度この袴スタイルの由来が書かれていた。それによると、明治30年代に高等女学校令が交付され女子への高等教育への道が開かれた当時の「もっとも進歩した女性の代表」として、この袴スタイルの女学生の姿が当時の小説の中に次のようにさっそうと描かれている。当時の女学生の典型的なファッションだったようだ。

鈴(ベル)の音高く、現れたのはすらりとした肩の滑り、デートン色の自転車に海老茶の袴、髪は結流しにして、白リボン清く、着物は矢絣(やがすり)の風通、袖ながければ風に靡(なび)いて、色美しく品高き十八九の令嬢である。(p.141 魔風恋風、小杉天外)

また、当時女学生は「丁度この過渡時代に居る日本婦人の新理想」として、新しい日本を担う女性の姿としてあこがれをもって描かれていたようである。今日、このちょっとレトロな女学生スタイルが復興しいている背景には、ふたたび新しい「過渡時代」を迎えているという意識があるのかもしれない。女性が大いに活躍できる時代を迎えているという開放感があるのかもしれない。いつの時代も本当に変化するためには女性の力に期待されるところが大きいのであろうと思う。それはともかく、和洋折衷の絶妙なスタイルだと思う。

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