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February 2007

2007.02.27

コラボレートボード

 某所でもさっそく反応されていたが、MITの石井裕氏のゼミ?のプレゼンテーションはA1程度の模造紙に手書きで説明する、というスタイルを見て、私もさっそく試してみたくなった。なにか始めるのにはともかく形から、ということでさっそくあの掲示版というかボードをさがしてみた。国産品ではコクヨのコラボレートボード・フリップチャートというのが相当するようだ。用紙をはさむクリップ付きのものをさっそく申請しておいた。用紙も模造紙サイズの専用のものがある。ゼミ生一枚ずつ割り当てて、卒論実験の相談をしながら、丁度デッサンをしていくように仕上げていくのによさそうだ。試行錯誤の記録が残るところが良いのだと思う。用紙は(大判のカレンダーのように天綴じで)束ねてあるのでバタバタめくってみれば各自の進捗を把握することができるだろう。ボード上のペンの動きをPCにとりこむオプションのデジタイザーも合わせて申請しておいた(、ってちょっとタンジブルな環境という趣旨からずれていくような、、、)

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ブラウザー

 新年度より導入予定のグループエアのサーバーへ個人研究室からアクセスできなかったのだが、情報センターのKさんに見てもらったところ、コンピュータ名に決められたサフィックスをつけないといけないことがわかった。それと、IEではアクセスできるが、どうもFireFoxではアクセスできないようだ。こちらもなにか設定の問題にすぎないのかもしれないが。
 ついでに、年末に納入されたPCをやっとセットアップし、OFFICE 2007をインストールしてみた。旧オフィスとファイルの互換性に気をつけなければならないらしい。PC生活を複雑にはしたくないのだが。

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2007.02.23

グループウエア

 昨日は新年度からサービスが始まるグループウエアの研修会に参加した。教職員向けのポータルサイトで、なかなか便利なものだと思う。スケジュール調整、「回覧板」、「掲示版」、「会議室」機能などが使いやすく準備されている。配布書類をノートパソコンで見るようにすれば会議等資料等の紙資料は大幅に減らすことができると思う。ただ、いまのところアクセスは学内LANに限定されている点がちょっと残念ではある。研修は新しい情報センターのいわゆるCALL LAB 教室で実施されたが、設備も新しくなかなか快適な教室だ。
 学生個人向けのポータルサイトも以前から提案されているので実現してほしいものと思う。学生向けには「携帯」対応のポータルサイトの方がよいのかもしれない。

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2007.02.22

A先生の定年退職

 昨日、A先生の定年退職記念の講演会に出席した。A先生は大学設立メンバーのお一人で、私も長い間(かれこれ4半世紀にちかい)懇意にしていただいた関係で、先生がこれまで大学で活動なされたことについて会の初めに紹介させていただくことができた。A先生とのつながりは学部の情報教育の委員会を介してであったが、ホームページを作ったり、新しいPDAやPCを買ってはみせびらかしあったりしたものだ。
 先生のおひとがらから「最終講義」ではなくリラックスした会にしたいということで、A先生の学生時代からの部活動(山岳部)や指導をうけられた先生方から学問を通じて「人間」について学ばれたことをスライドショー・プレゼンテーション形式でお話になった。
 つねづね、学問以外の特技をもたれている教員の方をうらやましい、と思っているのだが、A先生のそれは本格的なスキーであった。学生ばかりでなく教職員と接するばあいにもこのような趣味があることは非常に大切なことで、人間的な魅力につながるものだと思う。
 話のなかでおもしろかったのは文字通り命がけの冬山登山のご経験から「人間は疲れているときに本質がでるものだ」とか「ほっとしたときが危ない」など、人間の見極め方から、リーダーシップまで「極限状態での人間学」を語られた。「とにかくやってみなはれ」ということも言われ、学生へのメッセージでもあり、また、われわれ後進への叱咤でもあった。
 A先生は学内での要職もさまざま務められ、また教育に熱心にとりくまれて、ゼミの卒業生は330名を数えるほどになる。20年としても毎年15名ということなので人気ゼミであった。ゼミは楽しくなければならない、楽しくなければ勉強もできない、教員は学問を教えるというよりは、自分の夢や希望・経験を若い人たちに語ることが大切で、そのことが結果として学生自身が自主的に勉強にとりくむ手助けとなるのだ、という意味のことを述べられた。 最後に、ゼミ生のつくったスライドショーが流れて、A先生の涙腺がぐっと刺激されたところで、ゼミ生、OB代表から花束贈呈があった。わたしもスライドショーで流れるメッセージには涙腺を刺激された。そのあとラバッツァで茶話会があり、学生にかこまれた先生を見ていると、学生に恵まれた幸せな教員生活をおくられたのだなあ、と感じた。よく、大学人には教育と研究と運営の三つの仕事がある、と言われる。先生はこれらをどれも積極的にとりくんでこられたのである。大学の草創期から一緒にすごした「同志」でもあり、若い先生方のお手本でもあるA先生のような方がおやめになることは大変に残念なことだ。しばらく、記念写真をとったり、歓談し、握手をして会場を後にした。あたたかな手だった。

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2007.02.10

ハミル館

昨日来、フレッシュひたち号の車内で三宅進氏の「ハミル館のパヴロフたち:もうひとつの臨床心理学事始め」文芸社2006を読む。関西学院大学の「裏の心理学研究室史」である。抱腹絶倒、わらいをこらえるのに困った。つづきはこちらでどうぞ。

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ハミル館のパヴロフたち

三宅進 ハミル館のパブロフたち:もうひとつの臨床心理学事始め 文芸社 2006

 戦後、昭和20年後半の関西学院大学の動物心理学研究室の草創期を学生、院生としてすごされた著者による「裏の心理学研究室史である」。当時のエピソードを通じて今日の心理学のありかたが問われているように思う。
 関西学院大学の心理学研究室は学習心理学の分野、特に古典的条件づけの研究拠点として世界的にも有名であるが、その草創期を担われた今田恵氏、古武彌正氏、石原岩太郎氏、多河慶一氏、新濱氏との交流・指導の様子がいきいきとつづられている。いろいろなエピソードは時間の経過による誇張もあるのだろうが、軽妙な関西弁で語られる会話は漫才のようで、大学からの帰り道の車内で笑いがこみあげてきてちょっと困るほどだった。
 現在の関西学院大学の隆盛の基礎となったのは

「私学の研究室は公立の大学のように広くなんでも売りに出すデパートのようなわけにはいかん(注1)。私立は専門店にならなければあかん。岩おこしはあそこのもの、羊羹はあの店でなかったらあかんのやというように。うちの研究室は学習が売りや」

という古武氏のことばであろう。また、同じく古武氏は「この研究室は実験を中心にした研究でないと駄目だ」とも言われていたそうである。心理学と実験という組み合わせは(今日でも一般には理解されていないとも言えるが)心理学の新しい方向を見越した先見的なものであったのであろう。
 本書の副題である、「もうひとつの臨床心理学事始め」の部分は、今日の心理学界の動向を考えるとき、ぜひ振り返っておかなければならないところだろうと思う。三宅氏らが予想した臨床心理学は学習心理学を基礎としたいわば基礎医学と臨床の関係に近い姿であった。このような方向は、後に、今田寛氏が発言しておられるサイエンス・プラクティショナー(科学的基礎にもとづいた実践家モデル)の源流がここにあるように思われる。現在の臨床心理にはこのような基礎が望まれているのではないだろうか。
 いきいきと語られる研究室の様子は私も学生時代をすごした研究室と類似したところがあっておもしろかった。まずは「官」にたいする「私学」の意地というか誇りというか、このあたりの意識は共感するところ大だ。実験も当時は実験装置を労を惜しまずに手作りしておられたところも共通していた。また、草創期の古く、またけっしてきれいとは言えない研究室が新しくなるにつれて、それまでの垣根のない梁山泊的な要素が失われていく様子などもどことなく類似しているようだった。
 もちろん、今日では研究の水準もはるかに上がり、高度に専門的な研究でなければ通用しなくなっていることがこの背景にはある。このエッセイの中に書かれているような、今日からみれば無謀とも思える実験を、とにかくやってみようとする、そのような決してスマートとは言えない部分が大事なところなのだなあ、とあらためて思う。また、「よく遊び、よく学び」という語順が一見逆転しているところが実は大事なことなのだなあと。
 それにしてもこんなオモロイ研究室史を各大学でだしてくれれば、心理学史のネタに困ることはないし、

「心理学ちゅうのは、なかなか面白いで」

ということを伝えていくことができるだろう。

(注1)今日では心理学関係の学科構成を見ると私立大学でむしろ規模が大きく充実しているが、デパートというよりは「コンビニ」的と言えるだろう。しかし、世界的拠点となっているようないくつかの研究室は規模とはあまり関係なく私立においてもむしろ小規模な「専門店」である。

 目次
プロローグ ハミル館に響く歌声
第一章 半地下研究室に広がる未知の世界
第二章 行動療法への歩み
第三章 よく遊び、よく学び
第四章 先生方の肖像
第五章 呑んだ、書いた、受かった
第六章 パブロフにならって
第七章 時の流れに失われたもの
第八章 心に科学を
エピローグ 「百年舎の美人ウエートレス」

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2007.02.03

「二番目に向いた職業」

分野は違うけれど、研究生活のさまざまな話題が取り上げられているとてもタメになる「柳田充弘の休憩時間」というブログを呼んでいたら、「自分探しの旅」をめぐるおもしろいことばがあった。

「人間は二番目に向いた職業で人生を送ると言うのが大変気に入って、いつもそんなことをいってたものでし た。自分にとっても研究者は二番目に向いた仕事とおもっていて、何が一番自分に向いていたのか、この年になってもときたま考えたくなるものでした。それがフランスの小説家プルーストの言葉だと知ったものでした。」

柳田氏は世界的なビッグネームで傑出した研究者であるという。それだけに、このことばは「自分探しの旅」路のなかでときどき思い起こしたい言葉だと思う。

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