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January 2007

2007.01.31

卒論発表会

 今日は午後から卒論発表会。数年まえからポスターセッション形式にしたので、学生同士の意見交換は活発に行われていた。プログラムも時間差で組まれていてなかなか効率良く進行していたと思う。ポスターはそれぞれ工夫して準備されていたが、説明文が長すぎるものが多かった。学会でも同じ傾向にあるのだが、わかりやすくするには情報を取捨選択する思い切りが必要だ。less is more
 研究の動向を全体的に把握して、ある程度のピアレビューをするためには口頭発表形式が優れているのだが、学生数も多くなった現在ではやはり日程的に無理だろうと思う。この点は発表感想のアンケート用紙で発表者へフィードバックするように工夫されていた。
 夕方、学生ホールで追いコン。今年の4年生は改組前の「心理学専攻」の最後の卒業生ということになった。来年は改組後の最初の卒業生がでることになるということで感慨深い発表会となった。

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実験実習発表会

昨日は3年生の実験実習の発表会。今年の秋セメスターは実験グループに分かれて卒論の「予行演習」になるようにということで1つのテーマで、実験の準備や計画を立てて実習する形式を試みた。半年の成果をグループ毎に発表したのだが、5グループともプレゼンテーション形式の発表をよくこなしていた。内容についても10名の力というものはやはりすばらしいもので、卒論のレベルを十分超えるものだった。学生もこの形式にほとんどが賛成していたし、初めての試みとしては成功だった。

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2007.01.23

センター入試

先週末はセンター入試業務。さいわい水戸は好天にめぐまれリスニングで不具合が一件あったことを除き無事終了。センター入試の時期は毎年天候の心配をしているのだが今年はまったく問題なかった。二日間の日程では受験科目数はほぼ限界。今後は受験科目を増やす動きと減らす動きが錯綜していくのであろう。入試センターには「テスト理論」の専門家の方も多いので、学力測定の立場からはおそらくもっと簡素で合理的な方法があると思われるが、「入学試験」という制約のため思い切ったことができないのであろうか。

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2007.01.12

docファイル

サンダーバードというメールソフトはスパムメールをかなり的確に振り分けてくれるすぐれたフリーウエアであると思う。バージョンがあがったためかワードのファイルを添付するとエラーがでる。ネットでしらべたところではワードが文字コードの約束を守っていないことに起因しているらしく、サンダーバードの責任ではないようだ。受信したワードファイルは添付しても正常に送信できるので問題ないのだが、こちらから新規のファイルを送るばあいに問題がおこるようだ。ワードファイルを添付するのはマナーに反する面もあるのだが、ワードでやりとりしなければならないことがあって、仕方ないので大学のウェッブメールを使って送信した。迷惑なことだ。

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2007.01.08

携帯電話

 昨年末に知己の東福寺一郎氏(三重短期大学)から「大学生の携帯電話利用にかかわる行為と倫理観」(三重短期大学法経学会「三重法経」第128号(2006)p.15-21を送っていただいた。
 東福寺氏の論文では大学での携帯電話の利用状況、その状況での携帯電話をつかうことの適否(正当性の認識)について質問紙調査の結果がまとめられていた。調査対象者はある授業の受講者(大学1、2年生)およそ100名(男子がおよそ75%)であった。
 携帯電話の普及とともにさまざまな行動変化がみられるようになったが、その中で東福寺氏は日常生活におけるさまざまな状況、特に、携帯電話の使用の是非が問題になりそうな歩行中、電車等の優先席付近での使用、自転車に乗りながら、病院、図書館、講義中の行動に注目している。調査項目は各状況でどの程度携帯や携帯メールを使ったことがあるかという質問およびそれらの場面で携帯や携帯メールをつかうことの善悪の判断(「倫理観」)が問われている。それぞれ5件法の回答形式で行われている。

 また、一日にどのくらい携帯電話をつかうか、という質問によりおおむね「10回から15回程度」以上を「高頻度」群(61名)、「数回程度」および「あまり使用しない」を「低頻度群(41名)、にわけて集計分析されている。

 調査の結果によると、通話の頻度も高いがメールやインターネット利用が多いことがうかがわれる。
 以下、大学に関係した項目が興味深いのでこれらを中心にまとめておこう。
講義中に通話したことがあると応えた学生はさすがに少なく(2%:低頻度群、0%:高頻度群、以下同様)であったが、メール・インターネット利用となるとそれぞれ(40%、60%)となる。また、図書館で通話したことがあるか、については講義中と同じで(2%、0%)と低いがメール・インターネットは(42%、77%)にのぼる。
 一方これらの行為の善悪判断については講義中の通話(95%、98%)、メール・インターネット(54%、53%)、図書館での通話(95%、97%)、同じくメール・インターネット(29%、35%)となっていて、通話についてはあきらかに不適切と考えているが、メール等については判断が分かれていた。
 私自身の経験でも携帯電話の普及期にはよく講義中に呼び出し音が鳴るという経験をしたものだが、最近では「マナーモード」の普及でこれらはむしろ恥ずかしい行為となっているのではないだろうか。しかし、携帯のメールについては新田文輝氏(「静かなる私語」:携帯電話と大学生の行動変化、吉備国際大学社会学部研究紀要、2002、第12号、75-85)による、講義中のメール交換について72%が「ある」としている研究が引用されている。しかも1つの講義中に「2ー4件」のメール交換をする、が6割を超え、その内容は特に急ぎの要件というわけではなく「世間話」や予定の連絡、友人のうわさ話などであるようだ。
 講義中のこのような携帯利用の善悪については、東福寺氏の結果でもメールについては意見が分かれていたが、新田(2002)によると他人に迷惑をかけていないので良い、とする考え方が多いようである。すなわち、「損をするのはメールする学生」(50%)、「誰にも迷惑をかけないからいい」(27.5%)とする意見が多いようだ。ほんとうに、誰にも迷惑をかけていないかどうかはよく考えてみなければならないと思われるが、大学により程度の差こそあれ、実態としてはこのような傾向にあると思われる。これにどのように対応するかは(古典的な「内職」への対応と同様に)なかなか難しい問題である。

 他の状況については、特に病院、優先席近くでの携帯使用等についてはおおむね社会的な常識にそった判断がなされ、実際にも使用を控える傾向が見られる。東福寺氏は特に自転車に乗りながらの携帯使用、メール使用について注意を喚起しておられる。それらを不適切であると判断している一方で、比較的高い割合(30%~56%)で通話やメール等を利用したことがあると応えている。自動車の運転時には「違法」であるが自転車(軽車両)の場合には特に罰則規定が設けられていないが、たしかに危険性はかなり高いものと思われる。

 なお、調査法については個人のプライバシーにも関わることもあり実際には困難かもしれないが、調査対象者の同意を得た上で専用の携帯電話を用意して通信ログを分析する、という方法も考えられる。また、データの分析についてはごく基本的な集計が行われているが、特に「行為と倫理観の相関」については、全体的な相関のみでなく、どのような携帯についての倫理観をもつ個人がどのように利用していたか、について傾向がわかるような分析方法をとるとどのようになるのだろうか、と思った。また、もしも「他人に迷惑をかけない」ことが一定の行動規範になっているとすれば、他人の「迷惑」を具体的にさし示すことで「不適切な場面」での利用を抑制する方法を考えるヒントになるのかもしれない。

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2007.01.06

Sociometrics

社会の見方、測り方:計量社会学への招待
数理社会学会(監修)与謝野有紀、栗田宣義、高田洋、間淵領吾、安田雪(編集)
勁草書房、2006

 本書は計量社会学で用いられている研究手法、主として統計的方法、を計量社会学研究の例を通じて紹介・解説されたものである。手法としては人文・社会学系でよく用いられている記述統計学、推測統計学、多変量解析法が取り上げられている。本書の特色は典型的な計量社会学の研究事例とあわせて統計技法が解説されている点にある。
 取り上げられている社会現象は、家族、犯罪、役割行動、選挙、宗教、自殺、教育、社会階層、人間関係、性格検査(F尺度)など多岐にわたる。
 「本書の使い道」として、(1)社会学関連領域を学ぶための「計量分析入門書」として、
(2)計量分析の手法を「社会学的研究に応用する際の実例集として」、(3)「分析手法を選択するためのハンドブックとして」、が想定されている。
 「本書の使い方」にはこれらの三つの用途として使いやすいように「分析目的」、「分析手法」、「社会学の(研究)テーマ」それぞれから該当部分をさがしやすいように工夫された「目次」と索引が用意されている。

 取り上げられている研究事例には計量心理学の分野とも関わりの深いものも多くあり、特に社会心理学的な研究といってもよいものも取り上げられている。たとえば、 犯罪と社会的諸条件の関係、投票行動、地位達成、人間関係の分析、親子の価値観の研究、権威主義(F尺度)などである。

 3-7「権威主義的攻撃とF尺度」(複数の連続尺度間の類似性を検討し要約する:因子分析、石黒格著 p.279-295)ではAdornoらが唱えた「迷信にとらわれ、同時に権威に迎合するある種の心理傾向」を「権威主義的パーソナリティ」と名づけ(質問項目間の相関関係に注目して)9つの下位尺度の得点を「権威主義的パーソナリティ」の測定値とした。これは基本的には因子分析の考え方と同じである。このような「(古典的な)概念」を計量分析の現代的な手法で実証的に検討できることを示した事例が解説されている。
 しかし、この研究が社会学的な研究である所以はどこにあるのだろうか。また、この例は心理学の研究でもあるが、同じくそれが心理学的な研究とされる理由は何なのだろうか。心理学ではこのような概念は記述的な意味でのパーソナリティとして理解されている。社会学的な研究ではF尺度得点と各種の社会学的条件の関係が追求されることになるのであろうか。
 他方、たしかに統計的なデータをきちんと調べることで明らかになることは多い。特に、価値観や偏見による影響を受けやすい対象についてはこのような実証的な手法をとることは重要であると思われる。
 本書はこのような社会学的な研究対象を事例として各種の分析手法(質的・量的)が体系的に解説されているという点で特色があり、また、類似の心理学的テーマを考える際に参考になる点も多かった。本書の英語タイトルはAn Introduction to Sociometricsとなっている。心理学の分野でもよく知られているようにモレイによる人間関係の測定法としてのソシオメトリーという用語が先行している。本書では英語ではまだ一般的ではないかもしれないがあえてSociometricsという用語を選択したということである。
 計量心理学の分野にもこのような入門書があるとよいなあと思いながら読み進めている。

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2007.01.04

仕事始め

 今年は今日が仕事始めの式。M先生は「仕事をする理由は個人によってさまざまであろうが、(教育に関わる)仕事を通じて自らも高めることができるような人生を送ることができれば幸せなことではないだろうか」、という意味の挨拶をされた。
 一月から大学は最繁忙期に入るので、仕事をためないようにしなければならない。と、いうわけで、今日はさっそく学内紀要の査読結果を研究支援センターへ。ひとつ冬休みの宿題を無事提出することができた感。
 正月は義理の母と妹夫婦、甥1~3号がやってきておせちを食べたあと近所の公園で遊ぶ。二日は恒例の水泳の寒稽古。ただし、温水プール。二日はデパートも初売りで大混雑していた。最近では年が明けてしまうと正月気分も元日のみだなあ。

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