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2006.02.24

ミュンヘン

 朝日新聞「夕陽妄語」(加藤周一「人生の三期」 2/22夕刊)の中で、ある書物から「テロがあって、報復をして、またテロがあって、報復をして・・・、それから世界はどうなるの?」という小学校3年生くらいの少女の言葉が引用されている。「子供は時に根本的な問いを発する」ものである。人生を幼年時代と学生時代、中年、老年期の三期にわけてこのような本質的な問題にどのように対するのかが論じられている。「学生と老人と女性、もし何かが変わるとすれば、そこから変わり始めるのかもしれない」という希望が託されている。
 この記事の冒頭を読んで、すぐに先週末に見た映画「ミュンヘン MUNIGH」を連想した。もう30年ほども前になるミュンヘンオリンピックでの「テロ」に対して、組織された暗殺チームが11名の犠牲者と同数の報復を実行する過程が描かれたものだ。暗殺チームは失敗したり、逆に暗殺されてしまったり、とかえって真実みがある。自身の身にも危険が及ぶようになり、また、このような行動に疑問をもつようになった主人公が「組織関係者」にその疑問をぶつけるニューヨークの最後のシーンではその後の9.11を予感させるかのように背景にツインタワーが描かれていた。スピールバーグ監督も先の小学生と同じ問いに対し、「答えは米国の大統領も知らない」この問いへの一つの回答としてこの映画をつくったものであろうか。

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