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November 2005

2005.11.29

銀杏

大学へ行くバスのなかで、ちょっと泣いたあとのような幼い女の子が紅葉した銀杏の葉をそれぞれの手にしっかりにぎりしめていた。なにを君は怒っているのか。

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2005.11.25

FAQ

来週、水戸市内の高校へ進路指導関係の出張講義がある。高校からはこんな質問が寄せられている。この中のいくつかには適切な回答が準備してあるのだが、、、。白石さん助けて。

  • 心理学は文系なのか理系なのか
  • 心理学の面白さはどこにあるのか
  • 心理学にはどのような種類があるの?
  • 頭がよくなければならないか
  • 卒業したらどんな仕事につけるのか、給料はいくらくらいか
  • 心理学はどんな役にたつのか
  • カウンセラーの仕事も心理学の仕事なの?
  • どんな資格がとれるのか
  • 心理士ってなにをする人?
  • 心理学を学ぶのに向き・不向きはあるの?

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「生協の白石さん」

ネットで話題になっていた「生協の白石さん」を書籍版で読んだ(白石昌則・東京農工大学の学生のみなさん(著)、講談社、2005、1000円)。この都市伝説のような掲示版(「ひとことカード掲示板」)でかわされているコミュニケーションはユーモアとウイットに満ちたものだ。ネット上にこの情報が流れ初めても掲示版が荒れなかったのはまさに奇跡的なことのように思える。ウイットに富む「白石さん」とそれを楽しむ学生の存在が大切なのは言うまでもないことだ。ていねいに手書きでかかれた掲示が手作りのモノとしてそこにあること(掲載されている写真から判断するとA5版ほどの用紙)、また、回答が掲示されるまでの適度の時間間隔も重要な要素なのかもしれない。私が日常交わしている会話やメールの内容のことを振り返ってみるとまことにお恥ずかしい限りだ。
 本の帯紙の推薦文には大手スーパのCEO氏による、「、、モノではなくココロを買ってください」というコメントがあった。「ひとこと38 愛は売っていないのですか・・・?」への「生協からのお答え」「どうやら、愛は非売品のようです。もし、どこかで販売していたらそれは何かの罠かと思われます。くれぐれもご注意ください。【担当】白石」という回答を直ちに連想してしまった。

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2005.11.01

虹の色

板倉聖宣著「虹は七色か六色か:真理と教育の問題を考える」仮説社(2003)
本書は文庫版サイズで60ページほどの「ミニ授業書」である。色彩知覚に関連した話題の材料にと思って購入した。私が学生のころ、有名な社会言語学者S氏による「言語によって知覚世界が異なる」ということを主張した新書本のなかにこの虹の色の話がでていた。私もその本を読んだはずなのだが、「実際の虹には7色は見えないなあ」「せいぜい4色くらいかなあ」などという素朴な感想を持っていた。本書によると時をほぼ同じくして当時各分野(物理学、生物学、科学哲学)を代表する著名な学者3名も同様の主張をして、「日本語の優秀性」を示唆している発言を行っているそうだ。板倉氏はこの問題を「教育の権威主義」的側面から生まれた誤りと論じている。科学者は創造的であるためには「自分の目で、自分の頭で考えよ」と常々言っている割には意外なことに「とても権威主義的」な面もあり、本書は先の優秀な4人の科学者でさえも、科学者としての目をよくできた話やちょっとおもしろい話にうばわれてしまう誘惑が存在している、という警鐘なのであろう。

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卒論

11月になったとたんに冷え込み今年は久しぶりに構内の紅葉を楽しめるかもしれない。
夕刻C学部のK先生と道々卒論の様子をいろいろお話する。これまでこのような話をする機会がほとんどなかったのが残念だ。先生は生態学の分野で自然観察に基礎をおいた卒論指導を心がけておられるとのことだ。いくつか卒論の例を聞いたのだが、分野によっては教科書の記述が間違っているような事例も学生の観察の結果発見されることがあるとのことだ。
教科書などでは実際の観察に基づいたものではなく、他書の「孫引き」「孫引き」で「定説」になっていることがらも意外と多いのだろう。思いこみのない自然観察は重要なものなのだと思う。私の卒論相談でもこのような学生個人の地に足のついたテーマを発見できるようにヒントを出したいものだ。そして自分の観察に基づいたデータで卒論がまとまるようにできれば最高だ。そのために、まずは関心のあるものをしっかりと観察できるようにすること、比較的小規模な調査や実験でまとまりある主張を行っている研究をとりあげること、これらを3年生のゼミの間にやっていこうと思う。

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