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2005.05.30

教える理由・学ぶ理由

 愚一記さんが紹介していた広田照幸氏「教育不信と教育依存の時代」(紀伊国屋書店2005)を読んだ。広田氏のことは青少年の犯罪は凶悪化しているか?という新聞記事で知り、データを正しく知ることが大切だという例として心理統計の授業でも話題にしている。大学のおかれている条件がやはり違いすぎるが、共通の構造的問題も多々あることも確かだ。

「『当人が望むもの』という逃げ道」(120ページ)のところは私なりに日常いろいろ考えているところでもあるが、広田氏は「個人と社会」、「今のニーズと未来の効用」という2×2のマトリックスでうまく整理されている。

『俺が勉強したくないんだから、しなくたっていいじゃん』と言ったときに、『いや、そういうもんじゃない』ということを、どういうふうに説明できるのか」、また、「未来の効用」という観点から、『「自分が学びたいものはこれだ」と思って本人が言っても、「君が学ぶべきものはそれではない。君はこれを学んだほうがいいよ』ということを説得的に説明することができるかどうかが本当のカリキュラムというものなのだろう。

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