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2004.10.18

学会

 先週の土・日は学会に出席した。法と心理学にかかわる新しい小さな学会である。初日の特別講演では藤永保先生が幼児期の虐待と発達の問題について話された。藤永先生の著書を読んで、その博覧強記ぶりにおどろき、また、心理学を思想的に語ることのできる数少ない本物の学者であると感じていた。もうだいぶお年を召されていたが、藤永先生が経験された極端な養育放棄をうけたふたりのきょうだいの事例はこころを撃たれるものであった。客観的で的確な観察と分析が行われていて、しかも人間的な暖かさや寛容さを失わない内容で、これこそ良き心理学の伝統ではないかと感じた。このような伝統が今後も継承されてほしいものだと思う。
 私もポスターセッションで発表をしたのだが、法律関係の方からいろいろ質問を受けたり、意見交換を行うことができ、問題設定の意義を確認することができたことは収穫であった。その一方で、学際的な交流というのはきわめて難しいことであるとも感じている。あるワークショップで、年配の法曹出身の方が「心理学」とか「法学」とかこだわらずに(双方あまりにお互いに貢献しようなどと考えずに)「法と心理学」にかかわりのある興味深い人間行動や社会現象をそれぞれの立場で研究していけばよいのではないか、という意味の発言をされたことが印象に残った。

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