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August 2004

2004.08.30

見学合宿3

S化粧品の見学をおえて、六本木にもどり新北海園で飲茶ランチ。最近、もと中国飯店だった場所に移転した。一昨年以来ひさしぶり。引っ越したせい、というわけではないと思うが、初めてきたときの印象とちょっと変わったかも?香菜やにんにくの風味がマイルドになったような印象だった。香りや味にもっとクセがあるほうが好みだが、むしろ上品な味付けになったのだろう。以前とおなじ1500円の飲茶ランチコースはいまでも格安で十分楽しむことができると思う。
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見学合宿はいろいろな仕事と心理学とのかかわりを見てみよう、ということで始めたものだ。実際にどのような仕事につくかはいろいろな偶然やなりゆきによることであろう。学部で学ぶ心理学はかならずしも職業的教育ではないから、実際にさまざまな問題に直面したときにそのまま適用できるようなものではないと思う。心理学という呼び方は現状では少々誤解を招くことのほうが多くなってしまったが、ガクモンとしての心理学を通じて学んでほしいことはおおげさかもしれないが「人間の条件」を知る、ということのように感じているのである。人間の条件は人とモノゴト・社会に接するところ、いたるところに存在している。

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2004.08.25

見学2

見学二日目は五反田にあるS化粧品の研究所を訪問した。ここは心理学関係者は数は少ないものの、実際の仕事の中で心理学と他の分野の関わりを学ぶことができる点と、学生にも見学希望者が多いのでここ数年毎年見学している。心理学出身のHさんがお忙しいなか、対応してくださっている。研究所の概要をビデオで説明されたあと所内を見学。化粧というのはあくまでも生活全般の豊かさ、精神的にも肉体的にも、の中にあるものである、というコンセプトから鍼灸やマッサージについての研究も始められているようだ。この方向はここ数年の見学から感じていたことであり、これまでは「癒し」系の研究も多かったように思うが、より本質的には健康とのかかわりという方向が明確になってきているように感じられた。各階、とても華やかなクリエイティブ部門から、美容院・学校、心理関係の研究室、脳波実験室、ストレス関係の実験機材、気候環境をコントロールできるモニター調査室、パネル調査・実験室など研究パネルで紹介してもらった。(ついでながら、今度の卒論中間発表会はポスター形式を試みるということなのだが、この説明パネルを参考にすると良いでしょう)
 最後に、化粧と心理学のかかわりについてHさんのプレゼンテーションを受けた。このような分野でどのように心理学的な知識が応用され役立っているのか、ということをわかりやすく説明していただくことができた。Hさんは大学院もでておられるが、当時は化粧品の会社に就職することになるとは予想もしておられなかったそうである。実際にこのような応用的な分野で仕事をするようになって、やはり役にたったのは心理学の基本、つまり、実験や調査法についての基本的な知識や知識であったということで、これはいろいろな見学先で異口同音に聞かれることなのである。学生時代にはほとんど意味がないと感じられていたことにも仕事の上で関連がでてきて勉強しなおした、というような内容も多いとのことだった。
 最後に質問を受け付けられたが、学生諸君からは質問がでなかったことが残念な点だった。なんでもよいので話の関係でコミュニケーションをとれば、それが、きっかけになって、いろいろ話が発展し、得られるところは多くなるし、また、話者にとってもよいフィードバックになるのだが。約束の時間がきたので、最後に記念写真をとってお礼をのべ、見学は終了した。この記念写真の背景はS化粧品の歴代のキャンペーンのポスター広告が年代順に並べられていて、その変遷をみることができておもしろいものだ。
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2004.08.23

見学合宿1

今年の見学合宿の初日(8月19日)は岩槻市にある日本色彩研究所を訪ねた。柏駅に集合して東武線に乗り換え、予定通り研究所に到着した。業務中の忙しいところ、一昨年お世話いただいたNさんが今年も対応してくださった。一昨年は六本木ヒルズにほど近いところにあったオフィスを訪ねたが、最近閉鎖になって、現在はすべて工場・スタジオ・オフィスとも岩槻になったということだった。最初に研究所の沿革・業務内容・色彩についての基本的な知識についてレクチャーを受け、その後、アトリエ・工場に移動し日本色彩研究所のもっとも主要な製品である色紙の製作過程を見学した。色紙(といってもふつうのいろがみとは異なり、非常に厳密に管理されたもの)は職人さんによる手作りである。インクを混ぜて、試作し、乾燥後色彩の計測機による測定を行い確認する、という作業を繰り返して最終的に基準内に収まるものが製品となる。このあたりの調整は職人的なカンと経験がものをいう世界で、塗料の匂いは強く、また、乾燥のために相当高い室温になっている文字通りの工場なのだが、材料が絵の具や塗料なので、絵画のアトリエのような印象を受ける。見学当日は猛暑で、室温も相当なものだったが、乾燥しているため不快ではなかったが、長時間の作業はやはりなかなかきびしいものだろうと思う。色研の創設者の方はもともと画家であったし、色彩心理学では有名なマンセルも画家であった。感性と計測器の組み合わせが色彩という心理物理現象を象徴しているようにも感ずる。電子化の技術もすすんでいるが、電子ペーパーでこのような色彩コントロールが可能になるのはいつ頃になるのだろうか。
 色研では独自の調査・研究のほか、最近では自治体からの依頼による建築や景観ガイドラインについての調査依頼が多いとうことだった。企業においても製品の色や企業イメージはますます重要になってきている。
 独自の調査研究は資金の点で難しい点も多いということだったが、定点観測(銀座)は世界的にも例がなく貴重なデータになっている。この調査では通行人の衣類や持ち物の色を調査していくものだが、短時間に記録をとらなければならないので、色彩のコード化のトレーニングにもなっているということだ。
 心理学的には色の象徴性に関するテーマや認知的な記憶色に関するテーマなどそれこそ多彩なテーマがあるが、色彩学・測色学的な分野に関わる心理学の研究者はそれほど多いわけではないが、現在のテレビ技術の実現に色彩心理学者が大いに貢献してきた、ことや、一般にはほとんど知られていないが、実際の生活上においても色彩が関わる分野(たとえば、信号機の色の決定など)においては、色彩心理学者の貢献があったという点は記憶しておくべきだろう。
 なお、Nさんは学部・大学院で心理学を学ばれていたが、色彩心理学は研究所に勤めるようになってから勉強されたという。Nさんは実験心理学の素養、すなわち、方法や手法を、仕事に応用することができた、と話されていた。参加者にはこのあたりの感触を現場で感じ取ってもらうことが見学合宿の目的なのである。

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2004.08.22

携帯水没

先週、携帯電話を洗濯機に放り込んでしまった。乾燥してから電源いれてみたが、立ち上がらなくなってしまった。この携帯はBluetoothがついたほぼ唯一のもので(C413S ソニー製)、2年半ほどつかっていた。新規1円だか10円だかで使い始めたものだ。最初のころから電池のもちが悪くて数日で電池が消耗していた。この春にBluetooth付きのが(A5504T 東芝製)久しぶりに出て、気になっていたところでもあり、これを機に機種交換した。Bluetooth以外は他の機種と比較してとりたてて特徴はないのだが、さすがに技術の進歩は著しく、液晶はきれいで見やすいし、操作性も良くなっている。ナビ機能や動画撮影さえついている。電池もソニーのよりは長く持つようで5日目になるがまだ2/3ほど残っている。(表示2/3からはかなり早く消耗していくようで、半日ほどで残わずかになった)。PalmのPIMとは比較にならないが簡易的な予定表やメモもついている。通信手段に制約のあるPDAが苦戦するのは当然かもしれない。
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内蔵カメラはなかなかきれいにとれる。CLIEの内蔵カメラはレンズのゆがみがひどかった。携帯の市場ははるかに大きいことがこのような差をうんでいるのだろうか。CLIEの将来にもやや不透明なものが感じられるこのごろであるが、PDAに付加された「おまけ」機能の完成度が低すぎることもPDAの不振の理由だろう。一番の問題はやはり通信手段を中心にしたコンセプトを展開できなかったことだ。とはいえ、PIMの部分はまだまだあきらかにPDAに分があるので、スマートフォンの可能性が無くなったわけではないと思う。

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2004.08.20

東京さぬき倶楽部

 今年の見学合宿から帰宅。今年は日本色彩研究所(東岩槻)とS化粧品会社の研究所(五反田)を見学した。このところ見学は9月にはいってから実施していたが、今年は9月の予定がいろいろあったので早めに実施した。この影響で、定宿にしていたオリンピック記念青少年センターが夏休みのまっただ中のためか満室で予約が取れなかったことと、ぶり返してきた猛暑の中(今日などは東京の気温は全国一高かったようだ)の実施となってしまった。見学先との関係で日程を勝手に決めるわけにいかないので、これ以上予約を早めることはできない。
 安価な宿泊先をいろいろ調べたり聞いたりしたところ、見学先に行くにも便利で値段も手頃ということで東京さぬき倶楽部(旧東京讃岐会館)に泊まることにした。南北線や大江戸線ができてとても便利な立地になって、建物も素晴らしいし、これはちょっとした穴場ホテルであった。にわかホテル建築評論家としては、建物自体はやや古いが、設計家の意志を細かな点まで感ずることのできる素晴らしい設計であると評価することができる。非常に巧みに組みあわされた空間設計が独特の空間印象を与えている。基本的なモジュールが小さいせいか、昭和30年台風のなつかしい印象も受ける。麻布十番商店街がすぐ近くにあって、国際色豊かな土地柄も独特の魅力を醸し出している。一夏、ひきこもってすごしたくなるような魅力ある宿舎だった。香川県はこの宿舎をぜひ守ってほしいものだと感じたしだいです。
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2004.08.13

R

このところR(統計解析パッケージ http://www.r-project.org/)関係の動きが活発だ。日本語のマニュアル本がいろいろ出そろってくると、次には各分野での適用例や入門偏が期待されるところだ。Rは(著作権は放棄されていないが)オープンソースでフリーウエアなので特に教育・研究方面での活動が促進されることと思われる。
最初にでたものとしては、
中澤港著 Rによる統計解析の基礎 ピアソン・エデュケーション2003 (1800円)、
新しく、
The R Book:データ解析環境Rの活用事例集、九天社 2004 (3800円)

というのが出ていた。こちらは各界有志?によるものらしく、いろいろな分野での事例集になっていて、付属のCD-ROMにWindows, MacOS X, Linux用のパッケージが付録でついていて、すぐに使い始められるようになっている。
英語版もいろいろ出ていて、分厚いマニュアル(2冊で、15センチほどにもなりそうな厚さ)のほか、
Maindonald, J, & Braun, J. Data Analysis and Graphics Using R: An Example-based Approach, Cambridge University Press 2003
が量的にはよさそうだ。

すぐれたフリーウエアが共通プラットフォームになることを期待。

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集中講義

 集中講義で来学中のM先生にお願いして講義の一部を録画させてもらった。先生のご担当分野を紹介する短いビデオクリップを作りたいと思ったからである。話はいろいろ脱線して学史のエピソードになりそうなお話などもなさったため、時間大幅延長ということになった。M先生とは師匠筋(I先生)でいうと大学は違うが「兄弟弟子」関係にあたる。定年を間近に控えておらるが、知的な興味は衰えられず、バイタリティあふれるできの良い兄を見る弟の心境である。 
 講義の中ではご自身の研究スタイルについてもお話になり、基礎的・理論的で理学的な分野と応用的・学際的な人文学を交互に進めることができたことが研究の関心や意欲を維持する上で良かったと述べられていた。このことはI先生からも同じようなお話を伺ったことがあるのでI先生の影響だろうか。そして、まずハードな方をはじめにやっておくことが大事かなあ、ソフトな方はそれが基礎となっていくらでもやれる、ということを言われた。
集中講義はたいていその分野では知られた方に依頼するのと、通常の講義とは別の時間の流れがあるので貴重なものなのだが、日程が夏休み中で受講者がす少なくもったいないことだ。なんとかもう少し受講しやすい時期や方法を考えることができないものかと思う。
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M先生


 

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採点

夏休み期間のはじめは定期試験の採点。学内は提出締め切が8月初旬と早いので最初に採点をすませ、得点分布等の処理もほぼ終わったので授業評価結果が出る頃にはまとめてアップロードする予定。得点分布の特徴は双峰性が明瞭なことは変わらなかったが、性別による差が従来よりも目立たなくなっている点が従来とちがっていた。
 学外の方は小レポート3回と試験の組み合わせにしたことと、評定方法が学内と異なりA+, A, B, C, D, E(不合格)という5段階評価法であること、さらに工学部系の学生にはJABEE基準用の書類が必要という具合で、得点処理が複雑だ。こちらは8月下旬が締め切、この際はやくすませてしまおう。

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2004.08.03

採点

定期試験の採点。まだ最終ではないが、知覚心理学の方は例年より良いできだった。しかし、研究法の方は半分ほど見たところでは、知識の不揃いというか、わかりにくい誤答例が散見される。受講生は比較的少なくほとんど顔がわかるので、講義のやり方や効果をよく把握できるが、特に今年は目標設定の基準にした学生がほぼ満点をとってくれたので少なくとも目標設定した水準は達成されたと考えている。ランドマークになる学生がいる年は講義をおこなう方としても目標設定水準をコントロールしやすいし、受講者にも全体的に良い影響が及ぶように感じている。

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ことわざ

「李下に冠を正さず」ということわざや「医者の不養生」とか「儒者の不身持」とかとか、の英語表現が必要になるかもしれないなあ、って文脈不詳・意味不明であるが、我が身にとっては「人のふり見て我がふり直せ」という教訓である。まことに「言うは易く行うは難し」だ。

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