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December 2003

2003.12.27

初雪

ことしは暖冬だが、寒暖の変化が大きい。昨夜は雪が降った様子で、北側の屋根にはまだ残雪があった。IMG_0886_snow.JPG

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2003.12.26

フロイト先生のウソ

ロルフ・デーゲン(Rolf Degen 赤根洋子訳)フロイト先生のウソ Lexikon der Psycho-Irrtuemer 文春文庫 2003

 ドイツにおける精神医学や心理学がどのように間違っているか、また世間一般の人々はどのように精神医学や心理学を誤解しているのかについて、実証的研究をもとにして例証している。著者は科学ジャーナリストで研究者ではないが、ドイツ心理学会から出版賞を受賞した記されている。

 この本では精神医学や心理学(精神医学の領域に近いものから基礎的な領域まで広範にわたる)の「ウソ」(事実によって支持されないにもかかわらず、該当領域の「専門家」は信じている事柄)や一般の人々が信念として信じている人間性や「こころ」の問題が取り上げられている。
 
 人間や心理学についての迷信や俗説は根深いもので、そのもっとも影響力の大きい「物語」としてフロイトの説が取り上げられている。実際この説は「多産性」という意味では突出している。しかし、「抑圧・無意識・幼児体験の重要性といった、フロイト理論の基本となる仮定が批判的検証に耐え得ないものであるにもかかわらず」なぜかくも頑強に一般のひとびとの信念として生き残っているのだろうか。本書では「心理学」について一般的に信じられている80項目ほどをとりあげ、それぞれに対し、実証研究をあげて事実をただしている。これを読めば最近では一般的な話題のなかにもしばしば登場する、トラウマ、催眠、心理療法、マスメディアの影響、等々の実態は「定説」といかに異なるものであるかを痛感する。テレビなどのコメントを聞きながら、あれは本当はこうなんだよ、といったうんちくやつっこみ用に必須の書物とも言える(へえー度はかなりあがるものと思われる)。

しかし、この本で行われれている批判が正しいことは問題を解決するものではないのは明らかだ。「現代心理学の基礎である批判的思考はとうの昔に放棄され、利益志向・権力指向に取って代わられてしまった」ことを認識し、そこから出直すために必要な本であると思う。

心理学関係の書物の翻訳は米国や英国のものが多いが、本書はドイツの一般向けの書物であるという点でも貴重である。ドイツと日本ではやや異なる点もある。たとえば、ドイツでは精神科医師の大多数は精神分析家と書かれているが、日本ではむしろ少数であろう。また、ドイツでは最近になって「臨床心理士法」が成立したこともあり、著者はこれが「幻想をさらに助長している」としている。

我が国においても「こころ」の分野に限っては、マスコミや学会(?)さえもほとんど無批判な状態である。このような時にこの本は貴重なものだと思う。実はこの本のことは心理学関係の本からではなく、社会評論家の宮崎哲弥氏のコラム(新聞や週刊文春)で知ったのである。精神医学や心理学の分野には物理学における大槻教授のような論客はあらわれないものだろうか。

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2003.12.19

食事

 先日ひさしぶりに「くろひめ」という蕎麦やにいったのだが(NTT東日本の向かい)、閉店というか店じまいしてしまったようだ。この店は数年まえにできたばかりで長野の黒姫方面の出身の家族が経営していて、黒姫に蕎麦畑があって、それをつかった家庭的な味わいの蕎麦やさんだったのだが、残念。引っ越しの案内もなかったのでどうされたのだろうか。 
 柏駅から旧6号線をNTTの方に歩いていくと、「中国料理 衆生閣」という店がある。こちらも比較的最近できた店だが、先日はじめていってみた。山東省出身?の人がやっている。香港でよくみかけるようなこじんまりとした家庭料理の店という雰囲気で、選んだものはどれも非常においしかった。点心(種類は少ないが(「しょうろんぽう」や蒸し餃子)は特にすばらしかった。柏ではかつては知味斎西口店の点心が充実していたのだが、こちらは残念ながら最近になって点心のメニューがほとんどなくなってしまった。
香港といえば、先月、「糖朝」(Sweet Dynasty)が柏高島屋のTX館にも出店した。数年前に香港で何度か行ったことがある店で、メニューは1/3程度しかないが注文の仕方も同じで、味もほぼ同じだと思った。香港風の細麺のえびワンタン麺があっさり味でうまい。香港でも人気店だった。日本店は価格がやや高めかも。

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ゼミ

ゼミはこのため30分ほど遅れて開始ということになってしまった。卒論のプロトコール3名、発表。ふたりについては卒論のテーマとして十分ふさわしいものであると思う。

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卒論

午後から卒論の相談。だいぶデータ処理も終わってきた。各自自分なりに考えているようだ。

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2003.12.18

聴覚2

 年内最後の講義となった。知覚心理学は聴覚の2回目で「音の科学」のデモのつづきをすませて聴覚障害とその補償について駆け足で説明。この単元は心理学のみの「資格」ではないのだが、心理学を生かすという意味では一番かかわりが深い「言語聴覚士」の話を毎年している。言語聴覚士は国家資格制度によって定められているので、心理学を最初に学んだ学生はやや回り道をしなければならない。資格制度のもつこのような現状を毎年のことだが、とても残念に思う。
 さらにいそいで音韻カテゴリー知覚の話もしたので、進度が速すぎたが、この講義も年明けにあと一回なのでやむを得ない。各単元の時間配分を少しみなおすべきか。
 

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2003.12.12

Rによる統計解析の基礎

中澤港(著)Rによる統計解析の基礎 ピアソン・エデュケーション(2003)1800円
 本書はフリーの統計ソフトウエア「R」の解説をかねた統計学の入門書である。Rの機能は非常に高く入門はもちろん研究用途にも十分な性能を備えていると評価されている。大学の統計ではSPSSを利用しているが、結果的に特定のパッケージの使い方を教えることになってしまう。これは電算実習で特定のOSやソフトウエアの使い方を結果的に教えてしまうのと類似の問題である。
 もちろん学生向けの価格設定もされるようになり、比較的安価に利用できるようにはなってきているが、授業は特定のソフトの宣伝をするためのものではない。そこで教育機関ではオープンなソフトウエアの利用に目を向けることが大切になるのである。Rのうわさや評判は著者の中澤氏のホームページなどを通じて知ってはいたのだが、実際に使ってみるところまでには至っていなかった。これは著自身も述べておられるように入門用に適切なマニュアルが無かったことが一つと、もうひとつはインターフェースがGUI型でなくコマンド型である点がやや敷居を高くしていた。
 しかし、このような解説書があらわれると、導入の壁が一つ取り除かれたことになる。ちなみに本書はすでに著者のウェッブサイトで公表され、ダウンロードもできるようになっている。この点も新しい出版の形式である。
 ただ、学部の入門コースで使用する決心がつくかどうかはいまのところ結論をだせないでいるが、大学院生や自覚的に統計学を勉強していこうというばあい、大きな資源を無料で入手できる魅力はきわめて大きい。

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2003.12.11

聴覚

前回の嗅覚の補足説明。「嗅覚判定子」や「調香師」の仕事を紹介した記事を用いている。
つづいて今日から聴覚の話。最初にこの分野の意義としてとりあげるのはヘレンケラーの逸話である。それから、感覚や知覚の障害から通常の知覚を考えようというアプローチをとってきた。今日は「音の科学」(難波氏)を素材にしたデモンストレーションにあてた。純音の例や、うなり現象、無限音階などのデモンストレーションで、単純なものだが、意外性もあるようだ。無限音階の「瀬戸の花嫁」はおもしろい体験である。今年は2回をあてることにしているが入門としても5回くらいはとりたいところなのだが、音響関係の話が多くなるので例年の学生の様子を見ていて、やや難しいかなあ、と思い2回程度にしている。

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2003.12.10

研究法

午後から学部の研究法。今日から「対応のある二群の平均値の差の検定」の単元へ。式とかモデルが単純なので、こっちを先にやるべきかと考えているがなぜか独立な二群の方を先にやるのはどうしてだろうか。例によって「完全理解(当社比)プリント」を配布してOHPに同じものを提示して書き込みしながら説明する。この方式は説明しやすい(こちらも当社比)。直感的な理解の仕方なので、あとは練習問題をできれるだけ多くこなすことができればよいのだが。授業ものこり回数が少なくなってきた。来週は電算教室でSPSS実習で平均値の差の検定については終了にしたい。

最後の10分は授業評価アンケートを実施した。事務方と教務からの「指示」でアンケート用紙は教員と学生一名で一緒に窓口に提出することになったのだという。信用もなにもあったものではないが、緊張感が信頼を生むか、荒野を生むのか、まだわからない。

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2003.12.09

無料

ココログではblogのページは一つしか作れない、という制限があるのだが、一つの見出しに一つの内容をカード的に書いていけば、カテゴリーで自動的に仕分けしてくれるので、blogのページそのものはひとつあればいろいろ用をたすことができるわけだ。ココログそのものは現在は付加料金なしで使えるが、説明のページを読んでいたらそのうちに有料でいろいろな機能が加えられていく模様だ。

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「最後の授業」

週刊文春の書評欄で紹介されていた(池内了氏)
「ファイマンさん、最後の授業」レナード・ムロディナウ著(安平文子訳)メディアファクトリー(2003)

が届いたので、帰りのフレッシュひたち号のなかで読み始めたらおもしろくてやめられず、柏に着いても駅のスターバックスでさらに読み続けた。「カルテク」を舞台にしたおとぎ話のような学問の世界の人間的な物語であり、ほんとうは怖い話なのかもしれない。最優秀の研究員としてスタートした著者と人生の晩年をむかえたファイマン教授との交流を題材にしている。著者はその後ハリウッドで脚本家として(も?)活躍し、新スタートレックシリーズなどの脚本を手がけることになったという。とても印象的な会話やことばは魅力にあふれている。

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2003.12.06

ココログ

niftyのblogシステムは授業のフィードバックシステムにぴったりでしかも簡単に使えると思ったのだが、いまのところweblogを一つしか作成できないという制約があるのが残念なところ。大学にあるe-learning関係のソフトの方が機能はもちろん高いのだが、気軽に使えるという点ではココログのようなシステムの方が実用的なのかもしれない。日記サイトの投票ボタンなども貼り付けられるとよいのだが、こちらはフレーム式で対応でjきることがわかった。

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blogをためす

まえから気になっていたblogシステムがniftyで提供されるようになったことを某日記で知り、さっそく試してみる。レンタルサーバーの方にシステムを入れてもよかったのだが、手軽に試してみることにした。まだ、よくわからないことが多いが、更新やリンクの整理など楽々便利便利だ。記事の関係づけやコメントの整理など自動的にやてくれるのでこのシステムは授業のフィードバックにも向いているかもしれない。と、いうわけで倭が浜日記はしばらくこちらで更新してみることにします。

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